人が一番はじめに老いを感じるのは実は視力であることをご存知だろうか？
ある日無意識に目の前の新聞をつい離して見てしまう動作に“ついに自分も老眼がきたか”と感じるのである。通常老化は徐々に進んでいき、己の老化を何となく感じるものであるが、目の老化（老眼）に関しては、何月何日の何時何十分から目の老化が始まったと言い切れるのだ。
老眼が表れると次に気が付く、もしくは指摘されるのが白内障である。
白内障と似た名前で緑内障があるがこの二つは似て非なるもの。白内障は人間である限り誰でも罹るのに対して、緑内障はまだ確実な治療法もなく失明につながる怖い病気である。
白内障の原因は目の中のレンズの濁り。このレンズの構成成分であるタンパク質が固まってしまってレンズが白くなるのである。たとえて言えば、生卵の白身は透明であるが、ゆで卵にしてしまうと真っ白になるというのと同じ原理だ。
これらの白内障と老眼を予防・改善するには、まず、抗酸化の代表ビタミンＣが有効。特にビタミンＣは白内障を予防するというきちんとした研究論文もある。すでに罹っていても白内障の進行を遅くすることは可能だ。
その他、ブルーベリー、ビルベリーなども視力回復に効果がある。ただし、これらは全て果実からの抽出物になるので、品質の差がメーカーによって大きいことには注意が必要だ。せっかく摂取しても低品質の場合は効果が望めないことを知っておいてほしい。
日本ではまだ解禁されていないが、カルノシンと言う成分は白内障の原因の蛋白を分解するといわれ注目を集めている。ゆで卵の白身がカルノシンを使うことで生卵の白身に変わるのである。ロシアでの研究によれば、8割以上の有効率ともいわれているので今後目が離せない。余談ではあるが、目の矯正手術のレーシックも元々はロシアからスタートしている。案外このロシア発のカルノシンも今後メジャーになるかもしれない。
現在は個人輸入に頼らざるを得ないが、現在、ある製薬メーカーがこのカルノシン点眼薬を開発中とも漏れ聞いている。近い将来、簡単に試してみることができそうである。
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